後編では、ファンドを選ぶ上で大事な手数料(フィー)や、
チェックポイントについてまとめてみました。
投資目的にそって進めることは当然ながら、
個別株以外の選択肢を広げると、あなたの投資生活も
目的にあった選択ができるようになると思いますよ!
ファンドマネジメントのフィー
気になるところだと思いますが、リスク分散が容易な投資信託の
メリットを中心にご紹介してきましたが、
もちろんただではファンドに投資することはできません。
実は投資信託やファンドの投資には、売買されたときに年間の管理費や
売買時の取引手数料など、考慮する必要があるコストがたくさんあります。
全ておまかせでOKと思いがちですが、運用がマイナスだった場合でも、
しっかりとファンドマネジメントフィーは取られてしまいます。
ファンドへの投資の前には、必ず各ファンドの全ての手数料を確認して、
自分が求める機能をベストな価格で提供してくれるファンドを
選ぶことがとても重要なんです。
証券会社の他に、BloombergやMorningstarなどのサイトで、
銘柄を検索するとフィーや手数料などを調べることができます。
さらに、証券会社で購入するときに証券会社に支払う手数料もあるので、
しっかりと投資コストを理解した上で投資判断をしましょう。
リターンが大きいと思って購入した投資信託が、
ぼったくりのような手数料なんてこともよくありますよ。
リスク評価
ファンドによってリスクのレベルは異なります。
中には債券などを中心にポートフォリオ(銘柄)を組み合わせた
比較的リスクが低いものもあります。
また、非常にリスクが高く、不確実性の高い新規企業や市場に投資して、
より高い成長を狙ったものもあります。
ファンドを選ぶ前に、どんな目的でファンドを購入するのかを明確にして、
そのファンドが自分にとって適切なレベルのリスクを
提供しているかどうかを確認しましょう。
アドバイザーに相談する場合に、まずアドバイザーが相談する範囲に対して
知識があるかチェックしましょう。
保険しか知らないFPさんなどに相談しても、良いアドバイスじゃなく、
保険付きの投資信託なんて
ぼったくり商品を摑まされる可能性まであります。
(大人の人に怒られるかな?)
相談する前に以下のポイントを整理しておくと良いです。
- あなたが投資を考えている投資先に関する知識と経験
- あなたの金銭的な状況
(トータルの資産と、毎月貯蓄や投資に回せる金額) - どのくらいのリスクが許容できるか(リスク選好度)を
含めた投資の目的
アドバイザーを通じて購入する場合でも、自分で購入する場合でも、
常に自分の許容できるリスクを考慮してください。
- リスク選好度
- 財務状況
- 投資の目標
- ファンドの知識
そして、自分に合ったファンドの目論見書など、
自分の大切な資産を投資する先に関する詳細の情報が載っているので、
ちゃんと確認するようにしましょう。
ファンド投資前のチェックポイント
多くのファンドは、目論見書などで以下のような情報を開示しています。
初めは読むのに一苦労だと思いますが、慣れると読むべきポイントが
段々とわかってきますので、頑張って読んでみましょう!
- リスクプロファイル
- ファンドの仕組み
- 手数料
- 投資戦略(例えば、アクティブなのかパッシブなのか、
アクティブなのであればファンドマネージャーは
どのようなものに投資するのか、など) - 解約権の有無、期間、方法について
- NISA銘柄、iDeCo銘柄か、などの投資方法の案内
ファンドへ投資するための方法
ファンドへの具体的な投資方法は、実は色々な方法があります。
直接購入したり、間接的にファンドを選ぶ方法などがあるので、
自分の資産形成に向けた計画にそった方法で購入しましょう。
- 国内証券口座
- 海外証券口座
- ファイナンシャルアドバイザー経由
- 年金(確定拠出年金iDeco)
- 各種生命保険
直接自分で購入する方法の場合、NISAなどの非課税枠を有効に使って、
税金等への理解をした上で進めることが大事です。
(税金を考えないと、せっかくの運用利回りが削られてしまいますよ。)
投資信託のスタートに向けて
今回は投資信託について、2回に分けて説明してみました。
それでも長い記事になってしまいましたが、いかがでしたでしょうか?
投資信託先は日本の証券会社で選ぶだけでもたくさんあるように感じますが、世界に目を向けると日本で購入できる商品はごく一部。
その辺りの情報も時々発信して行きたいと思います!