前回の記事ではSwissborgの生誕の地、
ローザンヌについてご紹介しました。
今回はいよいよCyrusさんとのご対面から。
Swissborgのオフィスへ
歴史の重さを感じる建物に到着。
開錠後中に入るも、エレベータの使い方がわからない・・・
ということで、1階(海外だとグランドフロアの上?)にある
オフィスに向かい、ノックをしようか躊躇っていると。。
CEO Mr.Cyrus Fazel ご登場
階段の後ろからの不意打ち。本当に驚きました!
PowWowでいつも見ているそのままのCyrusさんが
素敵な笑顔で迎えてくれました。
その後、オフィスに案内していただき、自己紹介をしつつ
いくつかの貴重なエピソードがありましたので皆さんにご紹介します。
Swissborgにとっての「コミュニティ」
設立当初からの説明をしていただきました。
この中で私が注目したポイントは、
「コミュニティ」という言葉でした。
説明の中でも何度も出てきたこの言葉、Powwowの最後のメッセージでも
必ず触れていますが、この「コミュニティ」を大切にすることが、
設立当初から一貫していることと感じます。
エピソードとしてご紹介いただいた話があります。
以前、誰もが知るような大型ファンドとの交渉の機会があったそうです。
そのファンドからの出資を受けるかどうか。
当時のSwissborgチームの中でも熱い議論がなされた結論は、、、
出資を断る だったそうです。
Cyrusさん、Alexさん、Anthonyさんが膝を突き合わせて話した結論です。
短期的にはプロジェクトがExitされ、巨万の富を得ることができる可能性があるにもかかわらず、
その結論に導けた理由。
その理由は「コミュニティーファーストじゃないから」
どうしてもファンドからの出資を受けるとファンドファースト、
投資家ファーストになりがちですが、
Swissborgは目先の利益に踊らされることなく、
信念を貫き通したとうエピソードでした。
暗号通貨の未来
※特定の銘柄などに関する話ではありません。
現在、暗号通貨のほか、株や債券などのさまざまな金融商品がありますが、
Cyrusさんから、これらの境がなくなっていく未来を話してくれました。
直近ではBlackRock社がBitcoinの私募投信を手がけるなどのニュースもありますが、
伝統的金融商品とは異なる扱いを受けていた暗号通貨も一般化すること。
さらに、活用方法として「ファントークン」などのような、
使われ方をしていくのではないかというビジョンを共有いただきました。
例えとして、スポンサーからの収入や企業収益をもとに
「プロスポーツチーム」や「プロスポーツ選手」は収入を得ています。
現在、、自分の好きなチームや選手に「直接的に」サポートすることは
難しく、試合会場に足を運んで、食事をとる出会ったり、
スポンサー企業の商品を贔屓したり、といった
「間接的な」関与の仕方が一般的です。
しかし、暗号通貨の技術とコミュニティを活用することで、
「直接的に」ファンはチームや選手をサポートでき、
また直接的な報酬(例:試合の優待チケットなど)を受けることが
可能になるというイメージです。
個人的にも「中間で介在する」ことを生業にする企業にとっては、
付加価値の出し方が今後さらに難しくなると予想していたので、
この説明は非常に納得できたし、だからCborgやXborgなど、
未来の展開のための先手を打っているのだろうと理解ができました。
日本へのサービス展開について
以前は青山にオフィスがあったSwissborgですが、
現在は日本語化の話も出ていない状況です。
ここでの疑問は、なぜ青山にオフィスがあったのか。
これにもCyrusが答えをくれました。
Fazelファミリーは日本にルーツの一部があるそうで、
好意的な感情を日本に抱いてくれています。
スイスでは、金融教育も進んでおり、一般の方々も違和感なく
ウェルスアプリを使っているのかと思いきや、実は数年前までは
スイスも日本と同様に「現金主義」の方がほとんどだったそうです。
コロナが転換のきっかけとなり、キャッシュレス化が進んだそうです。
今後は、Swissborgアプリへの入金もデビットカード対応するなど、
機能拡張を目指しているとのこと。
入出金がスムーズになり、我々日本人のユーザーにとっても
使いやすくなっていくと嬉しいな、とのお話をいただきました。
Swissborg Earnって!??
今回はここまで。
次回はプロトタイプのSwissborg Earnを
実際に見せていただいたお話を書かせていただきます。