ほとんどの投資には、なんらかの手数料が発生してきます。
自分の資産を育てるために、手数料が足枷になることはとても多いんです。
すぐにわかる手数料はいいですが、中にはわかりづらいものも多いので、
ぜひこの機会にチェックしてみてください。
手数料の影響を知ろう!
これまでの記事で、投資の金額と同様に重要視していたのは「期間」です。
「投資期間」が長期になればなるほど、手数料の差が収益性に影響します。
例えば、、
100万円の投資 | アリス | ボブ |
年間成長率(想定) | 5.0% | 5.0% |
年間手数料 | 2.0% | 0.2% |
20年後のリターン | 1,806,111円 | 2,603,213円 |
797,102円!約2倍ですよ!
年平均成長率5%の投資商品は決して見つからないものではありません。
だからこそ、選んだ商品によって異なる、
年間手数料が資産形成の大きな妨げになる可能性があるんです。
もちろん、アクティブファンド等で手数料に見合った
リターンが期待できるなら良いと思いますが、
同じようなインデックスファンドでも、手数料が大きく違うのが現実です。
投資タイプ別の一般的な手数料は?
これ知りたいですよね。
金融庁が出している資料に色々参考になるものがありましたので
ご紹介します!
少し前のデータですが、日本と米国の投資信託における手数料です。
衝撃の差が…
日本は販売手数料と信託報酬
合わせると、4.73%!
米国は合わせても0.97%ですよ。。
これだけ手数料が違えば、当然収益率も違います。
選ぶ投資信託自体が日本と米国で違うことを考慮に入れても、
ちょっとこの違いは衝撃ですよね?
米国ではこんな信託報酬で運用していることを知っていれば、
自分の選んだ商品が高いか安いか見分けることができると思います。
ちなみに、こちらの資料は2016年時点の資料のため、
少々古いです。
下の絵の通り、若干ながらも販売手数料は下落傾向にあり、
2020年12月には、かなりの投資信託の手数料の無料化が進みました。
これから投資を始める場合には、しっかりと手数料を見極めましょうね!
投資信託のコストの内訳って何?
場合によっては非常に高額な投資信託の手数料、
内訳は?気になりますよね??
証券会社や商品ごとにそれぞれ異なるため、一概には言えませんが、
概ねは以下の内容になります
購入時の手数料
主に証券会社(販売会社)に支払うお金。
購入するタイミングや売却するタイミングで支払う。
利息や分配金の再投資をする場合にも、その都度かかる。
同じ商品でも証券会社ごとに費用が違うので要チェック!
投資運用手数料(信託報酬)
投資した資金を運用するのに支払う手数料。
主に資産を運用する委託会社、受託会社に支払う費用のこと。
監査報酬
投資信託は年に一度程度の監査を受ける必要があり、その費用
売買委託手数料
投資信託の運用上、購入する株や債券の手続きによってかかる費用。
どのようなポートフォリオで運用するかはファンド側が判断するので、
事前にどのくらいかかるのかはわかりません。
過去の動向などをチェックしましょう!
信託財産留保額
投資信託の購入のタイミングでかかる、購入手数料とは別の費用。
商品ごとにかかる場合もかからない場合もあるので、
もしかかる場合にはトータルで資産の
大まかには以上のような費用がかかります。
商品を詳細に説明する「目論見書」にはしっかりとこの辺りが
書いてあるため、自分の資産の働き口がブラックな投資信託じゃないか、
しっかりチェックしてから運用を始めましょう!
日本人の投資の常識を疑おう!
ちょっと大きなテーマのトピックですが、
前述の金融庁資料に、こんな内容もありました。
元本補償が大好きな日本人。
安全が一番だと思っている我々が、
ハイリスクな商品を選んでいる
具体的な実績がこんなデータになっているんです。
販売手数料、信託報酬ともに高くないですか?
米国側では販売手数料がなく、信託報酬も低額なインデックス投資が中心。
かたや日本では積み立てNISAの対象にもならないようなハイリスク、
高手数料の商品ばかりが選ばれています。
なぜでしょう。
誰がこれを紹介するか。
自分の購入しようとしている商品が、
その誰かから勧められた商品ではないでしょうか?
この記事をみていただいた方だけでも、
ぼったくり投資に騙されないことを願っています